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 伝染性紅斑・りんご病

伝染性紅斑・りんご病の概要?
おもな症状
  1日〜2日で解熱する発熱
6日〜10日で消退する紅斑様発疹(こうはんようほっしん)
似ている病気
  麻疹・はしか
風疹
突発性発疹(とっぱつせいほっしん)
猩紅熱
起こりやすい合併症
  関節炎
先天性免疫異常
悪性腫瘍などの後天性免疫異常患者では貧血
妊娠では流産、胎児水腫

伝染性紅斑・りんご病ってどんな病気?
急性ウイルス性疾患
  イメージ画像 発熱は37℃台の微熱で、1日〜2日で解熱します。咳、頭痛、喉の痛み、関節痛などが出ることもあります。
 両方の頬に、リンゴのように見える紅斑ができることを特徴とする、学童期の急性ウイルス性疾患です。この症状から「りんご病」とも呼ばれます。

伝染性紅斑・りんご病の原因は?
ヒトパルボウイルスB19
  イメージ画像 ヒトパルボウイルスB19という小さなウイルスが原因です。
 6歳〜12歳の学童期に感染することが多く、冬〜春にかけて、施設や学校で流行性に発生します。およそ7年〜8年周期で流行します。
 経気道感染といわれ、発疹があらわれたときには、すでに伝染力はないといわれています。

伝染性紅斑・りんご病の症状は?
頬部に特徴的な紅斑
  イメージ画像 16日〜17日の潜伏期間のあと、頬部に紅い斑状丘疹(はんじょうきゅうしん)があらわれます。
 発疹は融合し、両頬は平手打ち様、リンゴ様のひろがりのあるびまん性紅斑になります。ちょうど、蝶がハネを広げたような感じに見えます。
 1日〜2日後から、上肢、大腿の順に紅斑があらわれます。胸、腹、背中にはあまりあらわれません。発疹の中央が退色して大理石紋様、レースのような編み目状、地図状の皮疹となります。発疹はあらわれてから3日〜4日目がもっとも顕著で、かゆみ、ほてった感じなどがあります。
 日光、温熱によって再発することがあります。
 2週間〜3週間の経過で治ります。
慢性溶血性貧血の患者さん
   慢性溶血性貧血の患者さんの場合、伝染性紅斑によって骨髄無形成発作(こつずいむけいせいほっさ)を起こすことがあります。
妊娠中の患者さん
   妊婦さんが伝染性紅斑に感染した場合、胎児が感染し、胎児水腫(たいじすいしゅ)と起こして、妊娠の継続が困難になることがあります。
成人の患者さん
   成人になってから感染すると、発疹があらわれる前に関節症状が強くあらわれます。そのため、関節リウマチと疑われることがあります。

伝染性紅斑・りんご病の診断は?
症状などから診断
  イメージ画像 末梢血白血球数が減少傾向になり、網状赤血球も減少し、消えてなくなります。
 診断は通常、流行状況、学童の感染が多いこと、顔面の蝶形紅斑などが認められれば難しくなく、検査することなく診断が確定します。
 多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)、蕁麻疹薬疹など、斑状丘疹性疾患との区別を必要とすることがあります。

伝染性紅斑・りんご病の治療法は?
対症療法
  イメージ画像 ヒトパルボウイルスB19に対する特効薬は、まだ開発されていません。
 必要に応じて対症療法を行ないます。発疹のかゆみが強ければ、かゆみ止めを塗る程度で、特別な治療は必要ありません。症状は比較的軽症で、予後は良好です。
 終生免疫ができるので、一度感染すれば、生涯かかることはありません。

伝染性紅斑・りんご病かなと思ったら?
登校は発疹が消えてから
  イメージ画像 発疹があらわれたときには、ウイルスの排出はなく、伝染力はありません。ですが、発疹が消えてから学校に登校するようにしたほうがよいでしょう。
 本人は元気なので、通常の生活を送っていて問題ありません。しかし、日光に当たったり、摩擦したりすると、消えかかった発疹がぶり返すので注意しましょう。

伝染性紅斑・りんご病の予防法は?
予防法はありません
  イメージ画像 発病してから人に感染することはありません。感染するのは発病前の潜伏期間中なので、隔離による感染防止は不可能です。
 症状の軽い病気なので、とくに予防対策は行なわれていません。
妊婦さんの場合
   伝染性紅斑に感染したことのない妊婦さんが感染すると、流産、早産の原因となることがあるので、流行期には妊婦さんとの接触は避けるようにしましょう。
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