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  ハ行で始まる歴史用語集

土師器(はじき)
土師器
 古墳時代の土器で、弥生土器から継承され、簡素化された素焼きの赤褐色の土器。
 屋内祭祀用と考えられるものもありますが、ほとんどは厨房用具や容器として使われています。
 写真は、岩手県水沢市の中半入(なかはんにゅう)遺跡(古墳時代前期末〜後期前半)から出土したもの。

馬頭観音(ばとうかんのん)
馬頭観音
 頂上に馬頭を頂くちょっと変わった観音で、キン肉マン流に言うと『アシュラ面、怒り』、つまり忿怒(ふんぬ)面を持ちます。
 馬頭を持つのは、ヒンズー教のビシュヌ神が馬頭に化身して敵を倒したという神話から来たものだそうです。
 意外と身近な観音で、道端に石造の馬頭観音が良くあります。交通に使われる馬と関係が深いようです。

埴輪(はにわ)
埴輪
 古墳の墳丘の頂上に並べられ、円筒埴輪や家、人物、動物などを形取ったものが多いようです。高さは1m前後。これらの埴輪から、当時の人々の衣服や居住の様子を知ることができます。

梁(はり)
 棟と直角にかけられたもの。梁に平行な方向のことを梁行(はりゆき)または梁間(はりま)といいます。

班田収授法(はんでんしゅうじゅのほう)
 646年に発表した「改新の詔」の四ヶ条のうちの一つ。一定の年齢になると、一定の面積の口分田(くぶんでん)を分け与える法のこと。律令制のもとで行われた土地制度で、これを実施するためには、戸籍を作らなければなりませんでした。

毘沙門天(びしゃもんてん)
毘沙門天
 四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)の1つで、別名を多聞天(たもんてん)と言います。
 四天王は、もともとインドの護世神でしたが、仏教に入り仏法とそれに帰依する人を守護する護法神となりました。帝釈天(ていしゃくてん)の配下で、須弥山(しゅみせん)の四方を守る神となりました。
 とくに、毘沙門天は独尊としての信仰も強く、福徳高貴の神とされ、七福神の1つともなりました。腹部にある鬼面を獅噛(しがみ)or海若(あまのじゃく)といい、本来水神であったことを示していますが、後にそれが転じて、足下に踏む邪鬼を天邪鬼(あまのじゃく)と呼ぶようになります。

平庭式(ひらにわしき)
 築山も池もない平坦な庭の様式。

檜皮葺(ひわだぶきorひはだぶき)
 ヒノキの皮を重ねて葺いた屋根。

仏具(ぶつぐ)
五鈷杵
 堂内荘厳具の華鬘(けまん)は、花輪のかわりで、透かし彫りを施した金銅製のものが多いです。幡(ばん)は飾りの旗。金剛杵(こんごうしょ)は、両端がとがった古代インドの武器が、密教に取り込まれて法具となったもの。先端が1本なら独鈷杵(どっこしょ)、3本なら三鈷杵(さんこしょ)、5本なら五鈷杵(ごこしょ)といいます。

仏堂(ぶつどう)
 1.仏像を安置する殿堂。
 2.本尊を祭る堂の名称は、時代と宗派によって異なります。奈良時代の南都六宗(なんとろくしゅう)では金堂(こんどう)、平安時代の天台・真言宗では金堂or本堂、鎌倉時代の禅宗では仏殿、浄土宗・真宗・日蓮宗では本堂といいます。

不動明王(ふどうみょうおう)
不動明王
 梵名は阿遮羅嚢他(あしゃらなーた)
 五大明王の中心的存在で、大日如来の使者となり、悪を断じ、善を修し、真言行者を守護する役割を担っています。しかし、本来は、大日如来の化身です。

平城京(へいじょうきょう)
 元明(げんめい)天皇の時代に造られ、784年に桓武(かんむ)天皇が長岡京に都を遷すまでの75年間、都となりました。この時代を、奈良時代と呼んでいます。
 唐の長安城をモデルにしましたが、長安は南北8.7km、東西9.7kmもありました。平城京の宮殿にあたる大内裏(だいだいり)は、右京・左京の中心部の北側に位置しています。

方丈(ほうじょう)
 1.維摩居士(ゆいまこじ)の部屋が一丈四方であったことから、寺院の長老や住持の居場所。
 2.それが転じて、住持、住職のこと。

蓬莱島(ほうらいじま)
 不老不死の島であり、神仙島の伝説に基づいて造られた中島。蓬莱・方丈(ほうじょう)・瀛(えい)洲の3神仙島を配置した庭を三島一連の庭といいます。鶴亀をかたどった鶴島・亀島も神仙島の一形態です。

墨跡(ぼくせき)
墨蹟
 1.中国では墨筆で直接書いた文字。
 2.日本では禅僧の書。

菩薩(ぼさつ)
地蔵菩薩
 菩提薩タ(ぼさつさつた)の略。自らも悟り、衆生をも教化救済するため修行する者をいいます。一般には如来も従いますが、独立して礼拝されることも多いです。
 観音は聖観音の姿から三十三に化身し、地蔵は仏滅後、弥勒如来の出現まで衆生を救います。
 髪を結い上げ、宝冠を戴き、天衣(てんね)・瓔珞(ようらく)などの装飾を着ける姿は、成道(じょうどう)前の釈迦の姿に由来し、馬頭観音など特殊な像以外は温和な顔をしています。地蔵だけは、頭を丸め僧形です。

本勝手(ほんかって)
 点前をする亭主の右手に客が座る席。左手に座るのは逆勝手(ひがって)といいます。お茶のお話です。

本瓦葺(ほんがわらぶき)
 平瓦と丸瓦を交互に葺いた屋根。江戸時代にこれを簡略化した桟瓦(さんがわら)を使ったのが桟瓦葺。

本地垂迹(ほんじすいじゃく)
 仏や菩薩が宗生済度(しゅじょうさいど)のため神の姿になって現れること。本来の仏・菩薩を本地、神に姿を変えたのを垂迹神(すいじゃくしん)といいます。
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